腰痛とゴルフスィング
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「ゴルフを始めてから楽しくて楽しくてはまってしまっているのですが、最近腰が重くて痛いです。腰痛の症状が出始めている感じがします。ゴルフを止めずに腰痛にならない方法はありませんか。」
老若男女問わず腰痛の問題をかかえている人はかなりいます。腰痛の原因は様々です。ちょっとした物を取ろうとしてぎっくり腰になったり、無理な姿勢の作業の連続で腰痛になったりしています。
ゴルフをしていて腰痛になる人も多いです。ゴルフなどのスイングのときに腰を過度に捻っていることが原因です。
ゴルフのスイングでは腰椎の過度な軸回旋が要求されます。しかし、腰椎自体はそれ程大きな可動域を持っていワせん。そこへ腰を無理に捻ったり反らしたりしていると腰椎に障害が生じてきます。
腰への痛みの主な原因は腰椎の椎間板ヘルニアです。
背骨は椎骨が椎体と椎体の間に椎間板というクッションを挟んで形成しています。この椎間板によって背骨に多少の動きがもたらされていますが、過度の伸展屈曲や捻りには耐えられる構造をしていません。
椎間板ヘルニアとは、その椎間板の中にあるジェル状の髄核が押し出されていることです。ヘルニア(hernia)とは医学用語で臓器や組織の一部あるいは全てが正常な位置から突出した状態のことをいいます。脱腸は腸のヘルニアのことです。
この椎間板からとび出した髄核が神経を圧迫して痛みとなっています。これが場所や程度によっては足先までの痺れや歩けないほどの激しい痛みを引き起こしています。
腰痛の治療には薬、ハリ、運動などによる保存療法と手術による外科的方法があります。
痛みがひどいときは安静にして無理をしないようにします。アスピリンなどの抗炎症薬の服用やアイスパックなどで冷やすことは痛みを抑えるための簡単な処置の一つです。
しかし、長期間ただ黙っていてもよくなりません。痛みが減少したら異常に緊張している筋肉をストレッチングや簡単なエクササイズで和らげてあげる必要があります。そのことにより、痛みの原因となっている悪い姿勢が矯正されたり、幹部の血行がよくなり栄養供給や過剰に分泌された痛みの原因物質の除去が促されます。
このような理由からアイスパックの上に腰をあてて冷やしながらストレッチングなどのエクササイズをするクライオキネティクッスは有効と考えられています。
また、最近では痛みの感覚を一時的に麻痺させるために脊髄神経を包む硬膜の外側に局所麻酔薬を注射する神経ブロック法も多用されています。
外科手術による椎間板ヘルニアの治療も進んでいます。レーザーで椎間板からとび出した髄核を焼ききる方法、あるいは内視鏡や顕微鏡を使ってとび出した髄核を摘出する方法などがあります。どの手術も成功率は100%ではなく、症状に応じて適した治療法が選ばれています。
このように腰痛になると大変厄介です。
ゴルフのスイングでも椎間板ヘルニアを避けるために過度の捻りや反りは避けた方が無難です。腰に捻りを加えることやフルスイングによる大きなフォロースローによって飛距離は伸びるかもしれませんが、その分受けるリスクも大きいことを理解しておかなければなりません。
下肢・体幹で発生した力を身体のバランスを保って上肢に伝えるためには体幹の軸を安定させる必要があります。その結果、身体のブレが減りコントロールが良くなり、狙った所にボールが飛ぶようになります。
何をとってゴルフを楽しむかです。生涯プレー期間は短くてもいいから出来るだけ遠くに飛ばすようにしたいのか。距離よりもコントロールを良くしてスコアーを伸ばしていきたいのか。ここら辺は各個人の価値観に委ねられるのでなんともいえません。
では、距離もコントロールも良くして、ケガをしないようにするにはどうしたら良いのでしょうか。
まずは普段から腰を悪くしないように気をつけて行動する必要があります。例えば、低い物を拾ったり持ち上げたりする時は腰をかがめるのではなく、膝を曲げて物を出来るだけ身体に近づけて、下肢の筋肉を使って持ち上げるようにします。
ゴルフクラブ、靴、身体に身に付けるものに気を使うことも大切です。サポータなどを活用して身体への負担を軽減してあげることは時に必要なことです。
また、不必要な重りを身体に抱えていることは当然腰や膝への負担は大きくなります。したがって、減量して最適な体重を維持することはかなり重要です。
さらに、身体を強くすることです。そのためには、身体をレジスタンスエクササイズで鍛えて、ストレッチングをして柔軟性の良い身体にしておくことです。特に腹筋や下肢筋肉の強化は腰への負担を軽減してくれます。もちろんそれが直接ゴルフのパフォーマンスにも影響してくることはいうまでもありません。
ゴルフを止めずに腰痛にならないためには、ゴルフをする以外の時間を大切に持つことなのかもしれません。
山内潤一郎
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