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ダイエットボディー糖尿病とエクササイズ

「ウエイトトレーニングによって筋量がアップすると、インスリン感受性が高まり糖尿病になりにくい体になると聞きましたが、具体的にどういうことなのか教えてください。また、糖尿病の人が激しい運動をしても大丈夫なのでしょうか。」

ウエイトトレーニングなどでによって筋量を増やすと、少量のインスリンの分泌によっても血中の糖分が早く筋内に取り込まれるようになります。つまり、筋量の増加に伴って血中の糖分を筋肉に取り込むために必要な窓口となるグルコース・トランスポーターの増加や活性化などが起こり、筋内への糖分の取り込み能力が向上します。これをインスリン感受性の向上と呼びます。
筋量を増やすということによって、糖尿病の改善あるいは糖尿病にかかりにくい体質をつくるということができるのです。

一方、糖尿病患者には、血糖値を上げない強度でのエクササイズで筋量を増やす必要があります。
高負荷のウエイトトレーニングなどの激しい運動では急激に血糖値が上昇し、インスリンが低下します。このような状況が糖尿病の人に起こると血中の糖分が筋内に取り込まれず、血糖値の高い状態が続くためたいへん危険です。
したがって、低強度の運動をすることが糖尿病患者には原則です。このあたりが非常に難しいところです。しかし、ウォーキングなどの低強度な運動においてもインスリン感受性が向上し糖尿病は改善されています。
動物実験でも、インシュリン過剰血症でグルコース狭量な肥満モデルのラット(obese Zucker rat)に1日2時間のトレッドミル上のランニングエクササイズを週5日8週間行わせたところ、インシュリンの刺激によるグルコースの筋肉中への取り込み能力が高まったことが報告されています(Torgan et al. 1993)。この効果はインシュリンの刺激によるグルコース・トランスポーターの増加によると考えられています。

糖尿病患者が運動する際にもう一つ気をつけることは運動中の糖分の補給です。
糖尿病患者、特にType Iの患者はインスリンが膵臓から分泌されないため、血糖値を正常に保つことができません。つまり、血中にある糖分が筋内に取り込むことができないため血糖値が異常に高くなり生命を維持するのに危険な状態に常になっています。
したがって、糖尿病の患者は定期的にインスリンを投与し血糖値を低く保っています。
つまり、逆に言えば運動などをすることによって低血糖に陥る可能性があります。そこで、運動などをする時は飴などで糖分を補給して血糖値を正常に保つ必要があります。

糖尿病やその気のある人は運動する前に必ず医者や専門家に指導を受け、個人にあった適切な運動プログラムを作ってもらうことをお勧めします。

山内潤一郎