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ダイエットボディースポーツ突然死とメディカルチェック

「運動不足を解消すべく走ろうと思っています。もう何十年も走っていませんが、目標はフルマラソン完走です。普段何気なくしている呼吸ですが、走っている最中にその動作に夢中になってしまい呼吸のリズムがみだれてしまう場合がよくあります。その場合、身体への影響はどうなっているのでしょうか。よきアドバイスをお願いします。」

ランニング中の呼吸の乱れがただ単に疲労からきているものなのか、それとも何らかの疾患からきているものかわかりません。まずは、専門医師に相談してみてください。
若い人も高齢の人も含めて全ての人が、マラソンなどに出るために本気でトレーニングを始める前に身体に異常がないかメディカルチェックを必ず受けるべきです。特に久しく運動していなかった人は身体の状態を把握するためにも医師の診断を受けることを勧めます。
定期的に各メディカル専門家による検査、カウンセリングを受けることはシーズンを通してスムーズにトレーニングを進め、競技に挑むためにも大切なことです。これはアスリートだけでなく一般のスポーツ愛好家にもいえることです。

ランニング中に突然発作が起きて死にいたることも珍しくありません。これでは本末転倒です。本来楽しみながら健康になろうという目的で始めたランニングが逆に死を早めてしまっては元も子もありません。
スポーツ突然死はランニングだけでなくゴルフや登山など他の多くの運動中に起きるということを知っておかなければなりません。
この主な原因は心筋梗塞などの心疾患です。心筋梗塞とは、心臓の筋肉に血液と共に酸素や栄養を送っている冠動脈が詰まってしまう状態のことで、この状態が続くと心筋が正常に働くなり、不整脈を引き起こします。不整脈のひとつに心室細動があります。心室細動とは心室の筋肉が継続的に細かく震えて血液を外に送り出せなくなってしまい、やがて心臓を停止させてしまいます。心室細動は運動中に多くの汗をかいて血液中の水分が少なくなり、血液が濃くなり血流が悪くなることが原因で引き起こされてます。特に高齢になると動脈硬化などが進んでいて血管が詰まりやすくなっているため、運動中にこれらの心筋梗塞の危険を高めています。

運動中に突然起きた心臓停止が5分以上続くと死に至ります。迅速な応急処置、心肺蘇生術が生死を別けるのはいうまでもありません。
それ以上に事前の体調管理や定期的なメディカルチェックで健康管理をしておくことは予防のために大切なことです。しかし、このように運動中に発生しやすい心臓の疾患を検査するためには通常のメディカルチェックだけでは見過ごされることもあります。マラソンなどの激しい運動をする人はこのような見過ごしを避けるためにも運動している状態で心電図を取って診断する運動負荷テストを受けてみるといいでしょう。
運動負荷テストとは、トレッドミル上でのランニングや室内自転車で運動をしながら、心電図や血圧を測ります。少し大きめのスポーツ医科学センターなどで1万円前後で検査が出来ます。定年後に真剣にスポーツを取り組もうという人や、長い間身体を動かしていなかった人は身体の状態を確認するために有効な投資です。

メディカルチェック後身体に異常がなければ徐々に無理せず心臓を鍛えて、下肢の筋力づくりをして、少しずつ距離を伸ばして走っていくようにしましょう。ランニング中も常に水分の補給を怠らないようにして、胸が痛くなるなど辛くなったら無理をせずに運動を続けないことです。
明日がありますから。

山内潤一郎