基礎代謝 脂肪 ミトコンドリア 筋 エネルギー 高齢加 蓄積  / ダイエット・フィットネス情報館ダイエットボディー.com





ダイエットボディー加齢とエネルギー消費

「年取ってから体型が変わり体重が増え以前の洋服はぜんぜん着られなくなってしまいました。どうしてなのでしょう?もう元に戻らないのでしょうか?どうすれば戻せるか教えてください。友人は年のせいだからもう無理。あきらめなさいといいます。」

年をとると共にヒトのエネルギー消費量は減ってきます。これは自然の生理現象なのである程度は避けられないことです。しかし、普段の生活の心掛け次第で生理学的な加齢の進行をスローダウンすることが出来ます。

1日のエネルギー消費の基本となる基礎代謝量は思春期くらい(男子15〜17歳、女子12〜14歳)をピークとし、それを境に加齢に伴って徐々に低下していきます。20、30代の体重65kg前後の男性の基礎代謝量はおよそ1500kcal、50kg前後の女性はおよそ1200kcalです。それが70以上の高齢者だと体重55kg前後の男性でおよそ1200kcal、45kg前後の女性でおよそ1000kcalになってしまいます。
このように基礎代謝が低下しているにもかかわらず、10代、20代の時と同じような食生活をしていると、当然体重が増えてしまいます。これは摂取エネルギー量は変わらなくとも、基礎代謝をはじめとする総消費エネルギー量が減少しているため、身体に余分な脂肪が少しずつ蓄積されていくからです。
これがひどくなると肥満になり、さらには糖尿病などの生活習慣病を誘発しています。実際にアメリカでは高齢者のおよそ25%が糖尿病(Type II)に罹っているといわれています。

加齢に伴う肥満や糖尿病はエネルギー消費や基礎代謝の低下と密接に関係しています。
近年、イェール大学の研究グループ(Petersen et al. 2003)は、糖尿病の原因であるインシュリン抵抗、筋細胞の脂肪蓄積、およびミトコンドリアの酸化・燐酸化活動について若齢者と高齢者で比較しています。この研究では両グループの被験者の脂肪量、除脂肪量、活動習慣を一致させ、糖尿病による高齢者の不活動や肥満などの要因を回避しています。
その結果、高齢者は若齢者と比較して筋細胞中の脂肪蓄積が多く、それに伴いインシュリン抵抗も高く、その一方でミトコンドリアの酸化・燐酸化活動はおよそ40%低下していました。
つまり、ミトコンドリアの酸化・燐酸化活動の低下が老化と共に増加する筋細胞内の脂肪蓄積やインシュリン抵抗と重要な関係があることがわかりました。
ミトコンドリアの酸化および燐酸化活動の欠陥は加齢に伴う脂肪酸の蓄積を導いています。このことはミトコンドリアが筋細胞内でグルコースと脂肪酸を酸化しエネルギーに変換する「発電所」として働いていることからもわかります。
また、これまでに同研究グループは脂肪・脂肪酸の代謝物質の蓄積が筋肉および肝臓組織中のインシュリン抵抗を上げている原因であることを突き止めています。したがって、ミトコンドリアの活性化によって脂肪の蓄積を減少させることは高齢者の糖尿病の予防にもなります。

ではミトコンドリアの量や活動をどうのようにして増やしてあげたらいいのだろうか。
彼らは他の研究でエクササイズがAMPキナーゼの活性化によって筋中のミトコンドリアの数を増加させることをみいだしています。
高齢者が活発なライフスタイルの維持することにより、筋中のミトコンドリア量を維持することができるのです。

また、加齢に伴い筋量が減少していることも基礎代謝の低下を引き起こしています。
したがって、筋肉を増やすことによって、基礎代謝が上がり筋内に取り込まれた脂肪酸を普段から燃やしやすい体質にしてくれます。
特にslowタイプの筋線維は多くのミトコンドリアを持っています。したがって、ミトコンドリアの酸化代謝によって脂肪をたくさん消費出来るslowタイプの筋肉づくりが必要となってきます。そして、その筋を有効に使い多くの体脂肪を燃やすために、エアロビックエクササイズ、つまり普段からウォーキングなどを実施することも大切なのです。

毎日少しずつ気になる部位の筋肉を動かして、活性させて、シェイプアップしてください。
もちろん食べ物も気をつけないといけませんよ。

山内潤一郎