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ダイエットボディー血圧とエクササイズ

「血圧が高いのですが、血圧が高い人の運動方法を教えてください。」

運動をすると正常な人でも血圧は上がります。
特に、等尺性運動などで息を止めて力いっぱい踏ん張る動作は血圧を急激に上昇させます。また、多くの筋肉あるいは大きな筋群を活動させた運動ほど血圧を上げやすいです。私の行った実験でも下肢の静的な(等尺性)運動では血圧が上昇しました。しかし、動的な(等張力性)運動では著しく上昇しませんでした。これはあくまで負荷の異なる単発の膝・股関節伸展エクササイズでの結果ですが、共に最大努力下で力を発揮してもらっています。したがって、高齢者や高血圧の人には静的運動よりも動的な運動の方が血圧が上がらないことから勧められます。このような人たちが急激に血圧を上昇させることは危険ですので特に気をつけなければなりません。

運動をすると血圧が上がるからといって、高齢者や高血圧の人に一切運動をさせてはいけないということはありません。むしろ、適切な処方をした運動を継続的に行うことによって安静時の血圧は下がります。運動を継続的に実施したことによって高血圧の原因となっている因子が改善されたという研究報告はいくつもあります。
ウォーキングなどの低強度のエクササイズは、身体にそれ程大きな負担を与えないため安全に実施することができます。このような低強度な運動でも長期的に継続することによって血圧を下げる効果があります。
エクササイズ中はどのようなタイプのエクササイズでも息を吸って吐くという習慣をつけなければなりません。特に高血圧の人は呼吸には気をつける必要があります。また、スロースクワットなどの軽い負荷で極度にゆっくりとした動作で行うエクササイズでは、その動作に夢中になり呼吸を忘れて息を止めてしまう傾向がありますので気をつけなければなりません。
また、たとえ強度が低いエクササイズでも辛くなるまで無理に追い込んでトレーニングをしてはいけません。連続的なエクササイズは血圧を徐々に上昇させていきます。したがって、定期的に休みをいれてエクササイズを続けることが勧められます。しかし、エクササイズを急激に停止すると血圧も急激に下降し脳貧血などを起こす危険性があります。エクササイズはストレッチングを混ぜながらゆっくり始めて、ゆっくり終わらせるようにしましょう。

多くの医師が血圧を下げるため降圧剤を処方しています。薬には多少の副作用が存在し、依存性があります。薬を服用することによって高血圧が治ればいいのですが、薬の常用はむしろ薬の効果を下げ服用量を増やしていくことが多いです。薬の服用は出来るだけ避け、摂るにしても必要範囲内で少なければ少ない方がいいです。
高血圧の人が運動療法や塩分を控えるなどの食事療法で健康な血圧値に回復することが出来るのならばそれを優先して実践しない手はありません。

山内潤一郎