膝痛と登山
|
|
「富士山に登りたいんですが、膝(半月板)の調子があまりよくありません。5年前にひざの調子が良くて屋久島で山に登ったら、ひざが痛くて大変でした。」
富士山、日本一高い山をいつかは登ってみたいと、日本人の多くが心のどっかで思っているのではないでしょうか。
自分も海外に住んでいるときに、日本に行ったことがある向こうの仲間が富士山に登った話をしてくれまました。その時に登ったことがあるかと聞かれ、登ったことがないというとなんとなく不思議そうな顔をされました。そんなことが何度がありました。
これじゃぁ、海外にいるのに日本のことをよく知らないではないか。
<まずいなぁ>と、考えさせられました。
それから日本に帰ったらしようと思うリストの1つに富士山の登山が入っていました。
オーストラリアから日本に戻ってきてすぐの秋に始めて富士山を登りました。それから毎年のように何度か登っています。富士山にはいくつかの登山道があります。五合目まで車もしくはバスであがって登頂を目指すコースが一般的で、自分もいくつかのコースを登りました。
もちろん、一番下から登ることも出来ます。一度、夜通しでヘッドランプをつけて寝ずに頂上まで登ったことがあります。
そんなに何度も登るほど楽しいのかというと、実はそれ程でもありません。
富士山は外で眺める山、登る山ではないとよく言われます。実際に登山では素晴らしい景色が見れるというようなことはありません。むしろその反対です。下りは砂利道の工事現場を歩いているような感じです。
ではなぜ登るのでしょうか。
"達成感"があるからです。
なにせ、日本一高い山ですから、登頂時に日本で一番高いところにいるのです。
だれよりも。
ぜひ、一度は登ってもらいたい。
前置きが長くなりました。
登山の時に膝が痛くなるとのことですが、気をつけることをいくつか簡単にあげてみます。
まず、登る前の準備として、当然ながら下肢の筋力をつけることです。特に膝周りの筋肉をスクワットやラウンジで鍛えましょう。
ステップ・アップ&ダウンはより実践的でいいエクササイズです。
実際の登山では、登りよりも特に下りに注意する必要があります。
確かに登りはきついです。しかし、自分の体重を片脚で支えることの出来るしっかりした筋力があれば、ある程度無理なく登れます。登りでの辛さは主に心肺機能にかかる負担です。したがって、自分のペースで登ることが大事です。
その一方、下りは膝関節に大きな負担をかけ、痛みなどが生じる原因となります。下りる時には自分の体重以上の力が身体に地面から反作用として返ってきます。筋肉はその力にブレーキをかけるように、引き伸ばされながら(エキセントリック収縮)大きな力発揮をします。この時、筋肉のダメージは大きいといわれています。さらに、登りで既に筋肉が疲労しているため、下りで多くの筋肉が十分に活動することができません。
したがって、下山では十分な筋肉の力発揮による膝へのプロテクションが低くなり、より膝へ負担がかかってしまいます。
この膝への負担を軽減するためのいくつかの注意点をあげてみます。
- サポーターなどを装着して補強する。
- 杖を使い下肢への負担を軽減させる。
- 休まず登山・下山しない。
- 急斜面を下りない。
- ゆっくり下る。
屋久島で山に登ったんですよね。羨ましいです。
屋久島にはぜひいつか行きたいです。
Dr.J.Y.
山内潤一郎
|